スイカゲームを見ていて個人的にうまく出来てるなあと感心したのでその話。
まず、スイカゲームがすごいという話をするために、ゲームのランキングのシステムの話から始めます。ゲームにおけるランキングって、ネットがないころはゲームの競う相手って友達や家族ぐらいの範囲であって、実力に差はあってもやりこみや知識などの努力である程度差は埋めれられるものでした。ところが、最近のランキングシステムは全国プレイヤーランキングになって、自分が上位に入ることがなかなか難しくなってますよね。上位プレイヤーはそのセンスと実力とやりこみ知識のすべてを持ち合わせているので、一般人がやりこんだところでその差は埋まりません。僕が昔にDQMJでネットランキングをやったとき、普通にやってるとかなり下の順位になって、全国で対戦することに対するつまらなさとか順位をあげようとすることに対する絶望感の感覚を味わいました。
で、スイカゲームの話に戻るんですが、このゲームにもランキングはあります。ただ、取れる得点がなかなか絶妙で、これが上位でも3000~4000弱程度で自分でももう少し頑張れば得点に届くんじゃないかという気持ちにさせるんですよね。実際は3000と3600の差は実力差があるラインだと思うんですが、なんとなく数値差も狭いしシステム的にも行けそうな感じがしてしまいます。
あと、単純に自分の記録を超える、上を目指すプレイヤーにとっても得点が青天井に見えてしまうのも良いところだと思います。理論上はダブルスイカを続けていけば得点は永遠に伸ばせるわけで(実際は確率上ほぼ0に収束していくわけで難しい)なんとなく頑張れそうな気がする、これがすごい。単純に青天井ならそれでいいというわけではなくて、時間をかけると無限に稼げる系のゲームは得点を目指す上では相性が悪いなと思います。テトリスのエンドレスモードなどはそうですね。これだけプレイヤー数が増えてもダブルスイカという壁をほぼ超えられないラインになってるのはゲームバランス的によく出来てるなと思います。
・すこぶるどうでもいいおまけの話
思い返してみると、僕がブートキャンプで高得点を目指せるのは競う相手がほぼ自分だけで詰めれば得点が伸びるからなんだろうなあと思います。このコンテンツが人気出てみんなやるようになれば、もっと私よりも立ち回りが上手い人が出てくると思うので、そうなるとたぶんダメでしょうね。全国ランキングで魔剣士の得点60万出ましたとか言われると、どれだけ運のいいゲームを通さないといけないんだ。。。という気持ちでやる気なくすだろうなと思います。